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バリアフリー設計の基本 - 将来を見据えた住まいづくり

公開日:2025/08/10(日) 更新日:2025/08/06(水) すべてのコラム
1. 段差解消と通路幅確保で移動の自由を保障
玄関から各部屋まで段差のないフラットな設計と、車椅子でも通行可能な78cm以上の通路幅確保により、将来的な身体機能の変化にも対応できます。引き戸の採用で開閉動作も軽減でき、高齢者や身体の不自由な方でも自立した生活を送れる環境を整えられます。

 

バリアフリー

 

2. 手すりと安全設備で日常動作をサポート
階段・廊下・浴室・トイレなどへの手すり設置により、転倒リスクを大幅に軽減できます。滑りにくい床材の採用や十分な照明計画も重要です。将来的に必要になった際の後付け工事を考慮し、構造的に手すり設置が可能な下地補強を事前に行っておくことをお勧めします。

 

トイレ 手すり

 

3. 予備設計で将来リフォームの負担を軽減
現在は必要なくても、将来的に必要になる可能性のある設備については、配管・配線・構造補強などを予め準備しておくことで、後々のリフォーム費用と工事期間を大幅に削減できます。ホームエレベーターの設置スペース確保なども長期的な視点で検討しましょう。

 

将来 リフォーム

 

ポイント: バリアフリー設計は「転ばぬ先の杖」。今は不要でも、将来への備えが家族全員の安心につながります。
 
わたしたちがお手伝いできること
住宅設計の段階で、段差解消や廊下幅の確保、手すりの設置が可能な構造設計など、基本的なバリアフリー対応についてご相談いたします。